まあとりあえずざっと去年を振り返ってみましょう。
とまあ、語るのも悲しいですが、そう、今年はほんとにホントに違うのです。
ということを信じて書いていくコーナーです。一体シーズン終盤にはどうなっているのでしょう?
其の壱:開幕前〜ひょっとするかもタイガース〜
御存知のようにあのM好球団社長とその戦友らしい吉田監督が辞め、あの野村さんが監督に就任。
新庄を投手兼任にしてみたり、さっぱり育たなかった安達を再び投手に転向させたり話題作りに余念がありません。
そう1999年のセ・リーグは阪神をなしには語れないのです!!
ちなみにそこで「そこまで投手に困っていたのか、そういや阪神って先発の左腕が絶滅寸前だなあ(安達は左)」とか、
「ひょっとして阪神で一番球速があるのって新庄か?」などと冷静にいっていてはいけません。
ある筋によると新庄などはオール・スターで前人未踏の大記録を達成するのではないかと、早くも報道陣が注目しているらしいです。
あの江夏でさえ出来なかった一試合13三振!!
気の早いファンは早くも道頓堀に飛び込む準備中とか。
其の参:四月(其の弐)〜ああ所詮こんなもんか…〜
と言う喜びもつかの間、翌17日には嬉しいことに最下位に低迷していた巨人が、何かの間違いで
奇跡の再逆転勝ちを収め、とうとう五連敗の阪神が入れ替わり指定席入りしてしまった。
所詮こんなもんなのか、タイガース。
ところでそれと平行するように、浅香さんに端を発したサッチーバッシングが連日報道されたが、
これは巨人の陰謀なのだろうか?全く関係ないのだろうか?
其の四:四月(其の参)〜あれ?〜
その後七連敗まで行ってしまったものの、それから何を血迷ったか奇跡の六連勝で
25日に早くも借金完済。
さらに29日には広島に入れ替わって再びAクラス入り。30日も湯舟が早々と降板したものの、
これまた何かの間違いで新庄が大活躍し四月を勝率五割、しかも同率二位で終了
例年今頃は既に指定席に安住してしまっていることが多いことを考えると、やはり今年の阪神は違うのだろうか?
違うといえば今の所打線がおかしい。あの六連敗の頃は何時ものように地に落ちていたものの、
29日時点で何故か先発メンバーに三割打者が五人(坪井・和田・ブロワーズ・今岡・矢野)。
本塁打数はリーグ再下位は相変わらずだが、桧山が復活した関係で代打陣も
大豊・平塚・八木・佐々木・星野などなど、と一瞬選手層が厚そうな錯覚が…。
個人的には桧山・新庄のどちらかと平塚を入れ替えて欲しいのだが…。
あと投手陣は、今の所またまた何かの間違いで吉田豊が大活躍しているので、
湯舟・山崎・中込・船木・竹内の中であと一人くらいまともに復活して、
井上・山村・井川当たりが出てきてくれれば結構様になる陣容なんでは、とか思うのは親ばか?
どうしちまったんだシリーズ〜其の壱〜39矢野輝弘
おそらくこの人ほど「どうしちまったんだ?」と言いたくなる人はいないでしょう。
開幕まで決まらなかったという噂の正捕手の座を得てから、おかしい。
山田・定詰よりは打つかな、という程度のはずだったのに何故か開幕から打撃ベスト10をキープ(4月30日時点で.358で打撃成績六位)。
ひょっとして打撃は誰もが認める(今年も中日で同時点で.417で同三位)ものの、リードが全く駄目という評判だった
関川(結局外野をしている)とのトレードは阪神のフロントは賢かったのか?
どうしちまったんだシリーズ〜其の弐〜91吉田豊彦
四月は勝ち星には恵まれなかったが何かの間違いで絶好調の左腕。昨シーズン途中極度の左腕不足の為ダイエーから移籍。
去年は便利屋状態だったが今年はずっとローテーションを務めている。今となっては懐かしい92年…。仲田幸二の再来か?
どうしちまったんだシリーズ〜其の参〜55大豊泰昭
去年、シーズンオフの年俸交渉、オープン戦と散々叩かれていた大豊もおかしい。悲しいかな一塁しか守れないので、
両外国人が結構打っていて、怪我で開幕にいなかった新庄が復活して先発の機会が減ったが、代打でも大活躍。
野村監督の毒舌か効いたのか関係なのか、代打で出るたび期待にこたえる、去年が嘘のような活躍。
どうしちまったんだシリーズ〜其の四〜52遠山昭治
五月の阪神の投手陣で最も話題をさらった人である。一時は打者に転向もした、去年テスト入団を果たした14年前のドラフト一位。
19日には一時一塁に回ってから再び登板という野村マジックを成功させ、22日には十年ぶりの勝利。
そして何より対左打者へのワンポイントとして信じ難い絶対的な安定感。巨人の上位左打者ゾーンもピシャリ。
田村も復活し伊藤との横手(下手?)投げトリオは絶好調。唯一の不安材料は皆さんお若くないこと。早く弓長・葛西復活してくれ!!
どうしちまったんだシリーズ〜其の五〜5新庄剛志
何だなんだナンダ、どうしたんだ、といった異常事態発生!!阪神が貯金をしているのと同じくらい異常事態発生!!
開幕には怪我で出遅れていた新庄が22日に規定打席数に達して何と打率ベストテン!!
和田や坪井がベストテンではない、毎年規定打席以上の下から何番目というちょっとすごい経歴の人がである。
しかも五月はその22日まで70打席程三振なし。打席数が少ないとはいえ、もちろんその時点で規定打席以上で三振数最少。
毎年三振王争いの常連だったのが嘘のよう。やはり開幕前の投手の練習が効果があったのか?
どうしちまったんだシリーズ〜其の六〜24桧山進次郎
低打率・高三振率といえばこの人もかなりおかしい。この人も開幕途中からの復活であるが、
何と打率が三割を超えている。しかも何故かボール球を振らない。一体この二人に何が起こったんだ?
其の七:六月(其の弐)〜つ、ついに…〜
そんな阪神はその連敗で三位に転落したあとどさくさ紛れに連勝し、とうとう9日に同率とはいえ、
実に六年ぶりの首位に立ったのであった。誰が計算したのか知らないが、
実に2209日振りらしい。今までの苦節六年を知らない人は、たった六球団しかないのによくこれだけ首位になれずにいれたものだ、
と思うであろう。
さて、中日が急降下し、最下位ながら憎っき巨人が復調しだし、
セ・リーグは一時の二強・四弱から団子状態に。一体このあとどうなるのだろうか。
この時点での阪神は、唯一の戦力・藪が死球を受け、川尻・メイもいまいち。吉田豊彦は一昔前の猪俣状態(?)と、
先発投手陣が壊滅状態でかなり苦しい。そのあおりでフル回転の中継ぎ陣が限界に近づいている。
一方の打撃陣は和田が怪我で戦線離脱、五月月間MVPの新庄が絶好調であるものの、
悩める四番ブロワーズが清原状態。ジョンソンもお疲れで得点能力が急降下中。このあとどんな展開が待っているのだろうか。
其の八:六月(其の参)〜四番新庄剛志〜
そんな中、野村監督もとうとう決意したのか、11日にとうとうブロワーズを下げ、好調の新庄が四番に。
翌12日の試合は、まさに新庄一人だけのための試合であった。八回裏に起死回生の同点本塁打、
延長十二回裏にはあの、サヨナラ敬遠球打ちの、四安打。
ついでにその前の回の裏、これまた新庄の三塁打を足がかりに無死満塁であったのを、
誰も期待していなかった山田、頼りにならないブロワーズ、最近また大振りの大豊が凡退した関係で
野手が底を突いたので、十二回の表には二塁を守ったりと、その他の話題も作った。
で、その翌日が三三振とこれがいかにも新庄らしい。
其の拾:七月(其の弐)〜やはりあまかったか〜
しかし、やはり所詮は我らが阪神タイガースなのか、とうとう本当に力尽きたのか、
それから負けが込む一方。唯一の明るい話題は14日に湯舟が三ヶ月ぶりの登板で
十五ヶ月ぶりの勝利を飾ったことぐらいか。
まあ自分にとってはこれだけで満足なのだが…。
其の拾壱:七月(其の参)〜オールスターだ新庄だ!!〜
さて、阪神は最後は息切れ気味で、結局借金五で前半戦終了。で夏の祭典オールスター開幕。
第一戦の注目は松坂と上原(高橋・松井とかと一緒に五輪行ってくれんかな?)の投げ合いであったが、
第二戦は甲子園で最近さっぱりの藪がそこそこの好投。和田、矢野、新庄、ついでに関川までの四連打も
あったり。新庄と矢野が優秀選手賞。第三戦は目立つ時には活躍する新庄が
最優秀選手賞。
この勢いを後半戦に…などと考えている所が甘いのだろうか。
其の拾参:八月(其の弐)〜そしてメイもいなくなった…〜
そんなこんなで例年のように歯車が狂い出したタイガース、13日の金曜日にはもめていたメイがとうとう帰米。
同日、こちらは治療のためではあるが故障のリベラも帰国。
この13日、湯舟の先発でチームはまた久し振りに勝利を収めたのであるが、何と恐ろしいことに
新加入のミラーの初白星の15日まで、この一ヶ月間、勝ったのは湯舟が先発した(五試合のうちの)四試合のみ。
ここまで落ちてくると野村監督もどうしようもないのか、最近の采配も意図のよく分からん事が多い気がするのだが、
気のせいか。何で和田や桧山を出さないんだ?
ついでにこないだ判定についての文句を書いたが、何だか審判の連盟かなんかでも問題になったらしく、
今後審判も能力制にするとかしないとか。
其の拾四:八月(其の参)〜最後のあがきか?〜
何が起こるか分からないのが野球とは誰が言い出したのか知らないが、何故か22日に舩木の好投で対巨人戦の
連敗を止めたあと、翌日にはミラーの決勝弾で久し振りに巨人戦に勝ち越し。
そのあと何と不思議なことに29日まで阪神は勝ち続け、何時の間にか六連勝。
この勢いで五割復帰…などと考えている所が甘いのだろうか。
其の拾六:九月(其の弐)〜来年があるさ(その弐)〜
やっと連敗が止まったと思ったらそれからまた怒涛の12連敗。それまで最下位を独走していた
広島にとうとう追いついてしまった。そんな中、何故か大豊が絶好調。
其の拾八:十月(其の弐)〜出来の悪い子が我が家に帰って来た〜
そして阪神の今年の話題はこれで終わった。最後の天王山、広島との直接対決を制して、
堂々の指定席入り。
中日で関川と久慈が活躍していたので今年もよしにしよう、と前向きな発想。