小田急電鉄70000形GSE


2017年登場の小田急電鉄特急用車両。7000形LSEを置き換えを念頭に導入された前面展望席付き小田急ロマンスカー。 登場時点では前面展望席付きの小田急ロマンスカーは全て10連/11連の連接台車構造であったが、本形式では通常のボギー台車構造を採用。 2022年3月に50000形VSEが本来の予定より早く更新せずに引退してしまったため、それ以降は小田急での 唯一最後の前面展望席付き特急として運行。
模型は2018年10月に箱根登山鉄道2000形と共に発売された、16年間に渡って発売されたBトレインショーティの最後の製品。 箱根登山鉄道2000形はイベント限定発売は少し早く、大半のパーツが従来品の流用。 一方で本製品は以下の嫌いはあるものの、ある意味その構造変更も含め完全新規開発の最後の製品。 具体的には窓ガラスパーツを省略して透明パーツに車体色を印刷する構造で、従来の新幹線シリーズのようにコアパーツに車体パーツをはめ込む簡易構造を採用。 二重の意味で電飾加工が絶望的な構造になった超コストカット仕様であるにもかかわらず、発売時定価は恐ろしいことになっていた。 後日少し安価になっていたのを記念的に購入。

70000形GSEBANDAI B-train
Bトレインショーティの共同開発にも最も熱心だった小田急製品ということもあり車体形状は非常に優秀。ただ素組すると 上記の構造上に起因する欠点も目立つのでその部分を中心に修正。
この角度からは抜けて見える展望窓も素組だと内部の黒いブロックに遮られてしまうので構造に支障がない範囲でカット。 これ以上カットすると床パーツを支える構造からの変更が必要になるので以降の課題とする。
屋根上は新製時という設定ということにして墨入れと本当に軽いウエザリングのみ実施。
展望室上の運転席は元々内部ブロックに差し込むダボ受けが非常に目立ったので丁寧に削り取る。
上述の通り展望席の内部ブロックは極力カット。それ以外にも側面窓から見える、機能をはたしていない(使われていない) 内部ブロックのダボ受け穴は外から非常に目立つので各車両ともカットし表面処理。(無加工だと先頭車側面窓に黒い●が丸見えで目立っていた)
運転席部分の加工前後。展望席先端のダボも目立つが前面パーツ形状がかなり加工にリスクのある形状だったので今回は手を加えていない。 他には、上の写真が分かりやすいが扉部分に塗料が十分に回っていない。本来であれば先頭車前面の継ぎ目と合わせ再塗装 したいところだが、独特な構造と塗色と元製品の価格から保留…
'22 12月完成
230103掲載

鉄道 

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