京阪電気鉄道100系電動貨車


1983年の600Vから1500Vへの電車線昇圧に際し旧型車ベースの貨車が一挙に廃車になるために 書類上は新造された、昇圧の際に廃車になる車両を利用して作られた貨車。当時すで夜間保線作業 はモーターカーが使用されており、営業時間中に本線を走る可能性のある救援、保線資材運搬用に 製造された。105-151編成の固定編成で、寝屋川車庫に常駐したが、本来の用途で使用されることは なく、大阪地下線の汚水槽汲み取り用バキュームカー運搬が実質唯一の運用で2001年に廃車された。 101は側面に大きな扉を持つ救援車で旧1800系車体に1700系台車を元に作られた制御電動車、151は重量物 運搬用フラットカー化された旧1300系車体が利用された制御車。

100系BANDAI Bトレイン改造
1900系に付属していた旧1800系前面などを活用し実車と同じく(?)大改造。手前が151で奥が101。 実車は日中は検査後の確認走行以外本線上を走ることなく、その性格上実質日中は長年寝屋川車庫に留置されていた。
単独走行可能だが、連結運転は1900系に限られていた模様。本来は101-151共に全く形状の違う台車なのだが再現が 極めて困難のため製品に付属していた1900系用のものを流用。
前面比較。左側の101は旧1800系の特徴で前面高さが少し低い。元の製品に付属していたパーツは1900系 とのコンパーチブルにするためにその特徴が再現されていなかったので再現。また窓の大きさも違うので修正。
101。前述加工以外に前面は大改造し側面は元パーツを流用し窓埋めなど。
151。むしろこちらがかなり元の旧1800系パーツの面影を残す。側面窓は合うものがないので自作。
151荷台部分。
側面。
現役時代の定位置、寝屋川車庫にてパンタグラフを下した状態。
'21 06月完成
210609掲載

製作記 鉄道 

TK Model Factory