小田急電鉄HiSE10000形


1987年登場の小田急電鉄特急用車両。展望席以外の眺望改善を狙い、前面展望席以外の客室を高床化した車両。 後にこの構造が交通バリアフリー法対応の足枷となり、更新されぬ(できぬ)まま2005年に廃車が始まり、最後の編成も2012年に運用離脱した。 2005年に運用離脱した2編成の中は4両編成に短縮され、長野電鉄の1000系として無償譲渡された。
模型はVSEで実現された連接台車構造を応用した構造だが、先頭車の継ぎ目以前に塗装が乱れた非常に残念な仕上がりであったので 継ぎ目部分の修正と合わせて前面周辺を再塗装。

HiSE10000形BANDAI B-train改造
小田急時代仕様。当初は2021年に初めて動態の実車に乗った譲渡後の長野電鉄1000系仕様を作成予定でキットを 入手したのだが、工作中に譲渡後は同じ塗り分けでも赤帯の色が違うことを知り、塗装が極めて面倒であるために断念。
なお、更に後から判明したが加工済み中古キットを入手していたため、譲渡後の4両編成とするには連結器の結合の向きを変える 中間車の加工が必要で、後からそれをすると6両編成に戻せなくなるよう。
通常通りの屋根と台車のウエザリング以外は、加工箇所は先頭車に集中。パーツ接合部が目立つだけでなく塗装済み キットの状態では哀しすぎる塗装クオリティであったため、合わせ目の修正と再塗装。
合わせ目を修正し、それなりに調色した色で再塗装した部分。展望窓下の薄い赤ラインの扉側から斜めに降りてきて水平に なる部分は元の塗装の位置(これが恐らく実車よりも若干低い)を生かしてしまったため、前面ライトに向かって若干ラインが上がり気味。 後から考えたらこの部分まで完全に消して再塗装したほうが仕上がりがすっきりしたか。
結果として調色した赤は譲渡後の長野電鉄の色に近い色になってしまった気も。塗ってみて気付いたが、このキット 元々同じ色の筈のライン(薄い側の赤)でも場所によって色相が違っている…
側面から。連結器部分の見える箇所は軟質樹脂の黒パーツも同色に塗り直し。
加工後の先頭車。下の加工前と比べると展望窓も一直線になっている。
入手時の先頭車の状態。軟質ブロックパーツで支える構造のため、接着しない状態だと若干前面が浮き気味になり 窓枠下辺が一直線にならない。それよりなにより、立体的な造形のため通常のタンポ印刷が出来ず手塗り工程なのか、 『すべて3』のサンプルも似た状態でかなり劣悪な状態。
'22 1月完成
220105掲載

鉄道 

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