京阪電気鉄道80形


1961年から製造された京津線各駅停車用車両。全16両だが製造期間中の運用変遷により(当初は単行運行で後に 二両固定編成化)後期車は車体形状に若干の違いがある。またポール集電からパンタグラフ集電への変更、冷房化改造に より主に屋根上も大きく変化。1997年の京都市営地下鉄東西線乗り入れに伴う昇圧には対応できず、その際に 全車廃車。冷房化後の二両固定編成、ポール集電時代の単行仕様、極短期間のみ実在したパンタグラフ集電時代の 単行仕様を作り分け。

80形BANDAI Bトレイン改造
左から冷房化改造後(1989-1997)、パンタグラフ集電単行仕様(1970)、登場時(1961-1970)。
屋根上。冷房化改造後はほぼ素組みだが、キットには仕様として含まれているポール集電時代の屋根上は相当簡易再現されてしまって いるためかなり手を入れている。
正面から。京津線の他の車両と同じくBトレインは実際よりも少し幅広の再現となっている。
冷房化改造後仕様。外観はほぼ素組みだが、完全素組みでは車内のブロックパーツが目立つため必要最小限のタボ部分以外を 全てカットし車体は完全に接着。
屋根が低いためかさ上げしたパンタグラフ台座が異様なパンタグラフ非冷房時代。前面窓修正などを伴う二両固定編成化改造までの短期間は ジャンパー栓やレトリーバー台座などは残されたままであった。
登場時。前面改造前後では車番の位置などが違う。時期に限らず連結器切り欠きは本当は一番下の緑色塗装の部分だけなのだが その部分を修正すると茶緑色(?)部分の調色・再塗装が必要となりハードルが非常に高いので断念。
側面から。
一番の違いの各車の屋根上比較。
冷房化改造後仕様。一見未加工だがパンタグラフをアフターパーツに交換する都合上を一旦削り取って位置を修正。クーラーは 単色だと寂しいのでキチンと塗り分け。
パンタグラフ非冷房時代。ポール自体の屋根をベースにベンチレーター以外を全て撤去し追加工作。
登場時。こちらもベンチレーター以外は全て撤去しパイピングなど含め全て作り直し。キットのものは太さの問題もあるがそもそもパイピングが 実車を簡略化したというには苦しすぎる超簡易仕様となっている。
そのキットのもの(奥)と製作中のものとの比較。
'16 7月完成
161119掲載

鉄道 

TK Model Factory