京阪電気鉄道2600系


コレクションアイテムという手を出したくなかった分野に手を出したきっかけとなった禁断の商品。実車は廃車が始まったとは言え、今なお京阪の一大勢力 を誇る系列。同じくかなりの両数を誇る2200系、2400系(屋根上が異なる)も、京阪標準車体と呼ばれた卵型断面と前面を持つ(B-trainのレベルでは)ほぼ 同型。これらの系列と同形の2630番台前面も付属するという素晴らしいキット(厳密には貫通扉やライトの大きさの修正などが必要)。 金属製キットを除けばNゲージを含めて初の商品化。
ただし惜しむらくはこのキットが先頭車2両のセットで中間車がないこと。理論的には2両分を潰して車体の前後を繋げば1両の中間車側面の作成は可能だが、 ただしこのキットは恐ろしいプレミアがついてしまっていて2600系、2200系(できれば2400系)の各4両編成を作成しようとしたら恐ろしいことになってしまう(後に中間車を新規に加えて再販)。
他の車両の流用も検討したが、卵型断面でなおかつ扉間が戸袋まどなしで三枚窓というものが(少なくとも手に入るレベルでは)皆無であったので、複製という大作業に挑戦。

再現する編成は2600系に関しては前面形状から旧2000系1次車である必要があり、パーツなどの都合上パンタグラフ有り無し、各2両の編成が望ましい。 また長さの辻褄が合わなくなるので、もと先頭車からの改修車を中間車としているものも不可。そうすると再現可能な編成(ユニット)は2606〜2608の3編成しかないことが判明。

2600系BANDAI B-train改造
当初から不満であったクーラー側面のインテークのメッシュを自作デカールで再現。
部分拡大。撮影して初めて気付いたが後ろ側が少し傾いている。
'07年 8月更新
07815掲載

2600系BANDAI B-train改造
バンダイ製品を核としてセミスクラッチ。詳細は製作記参照。手前以外三両の車体側面は複製品を元にしたスクラッチ。 他の系列と合わせ設定は90年代半ばの2606ユニット。
他系列と同様に一通りのディテールアップ実施。
動力車。基本構造は6000系などと同様であるが、車体が自作品のため高さが合うように加工。幌はグリーンマックス製のパーツを使用。
屋根は先頭車用のものを加工して取り付け。クーラー位置などが先頭車のものと辻褄が合うように位置調整。
先頭車。6000系以降にはないジャンパー栓がメカニカルな印象を与え、模型としては良いアクセントとなる。
向かって左が出町柳向き先頭車、右が淀屋橋向き先頭車。ジャンパー栓の位置が逆になる。
恒例鉄道写真風。
アップにしすぎると焦点深度が低くなってしまうのが欠点か。
'06年 10月完成
061028掲載

製作記  鉄道 

TK Model Factory