1/350宇宙戦艦ヤマト


宇宙戦艦ヤマト
バンダイ改造
バンダイの1/350ヤマトを1/500の設定で製作。艦首波切り板形状が好みの形状と異なっていたので、個人的に好みの『さらば〜』以降のデザインに変更。リアリティという面から は大きなマイナス要素であった艦首魚雷発射管、主翼、煙突ミサイル、などのギミックは全て廃止しディテール重視としている。下部艦載機射出口もキットの通り開けるようにしても 内部の再現性が納得行かなかったので固定している。また船体形状の修正などの理由にもより、キットでは再現されている船体のリベットや補強板、船体継ぎ目の表現なども全て削り取っている。
船体の仕様は内部のフィギュアに合わせて一応『パート1』としているが、船体塗装は個人的に一番好みの完結編での『黒鉄』を感じさせるものとしている。アニメ作品での 典型的アングルであるが、この1/350ヤマトは今までに製作したヤマトの中で最もプロポーションが優れていると感じる。
なお、上の二枚と左側の写真は'11 5月に波動砲口形状が気になって修正後のもの。右側が修正前の状態。このアングルで見たときに手前側のライフルリングが見えないように面取り。
同じくアニメよくあった船体後ろ側からのアングル。船体後部は個人的に持っていたイメージと少々異なるところがあったため、形状を大修正。先ず艦尾ノズルが長過ぎ、 船体ラインとの繋がりも美しくなかったのを、ノズルを短くし、また船体ラインともなるべく滑らかに繋がるように修正。どう考えても物理的に上部艦載機格納庫からの艦載機発進 が不可能だった格納庫からカタパルト周辺の形状も大修正。あわせて後部甲板形状も修正。詳細は本ページ末尾に掲載。
真横から。欲を云えば副砲台座が高過ぎる(そうしないと収まらないのだが)、それに伴って第二艦橋下部の形状がイメージと少々違う、下側の段のパルスレーザー砲 回りが少々寂しい、など幾つかあるが、前述の通りこれまで製作したものと比較すれば圧倒的に素晴らしいプロポーションと思う。
正面から。波切り板と船体側舷とのラインが直線的に繋がっているので(これまでのものは初期設定画の通り、繋ぎ目が谷になる 二つの円弧形状だった)かなり良い感じ。波切り板の形状自体は『さらば〜』以降のデザインにあわせて上部ラインを直線的に変更し、またフェアリーダー(としての 機能はあるのか?)の穴も少し小さく修正。
後ろから。前述の通り後部船体ラインは大修正している。元々これまでのキットよりもメインエンジン径が大きく再現されており、安定感が増している。
艦橋部分アップ。やはり欲を云えば第二艦橋の下側にもう少し高さが欲しいところだが、内部を電飾構造にしており、修正が非常に大規模になるので断念。
本キットは主砲が旋回し、またそれと同時に松本アニメーション独特(?)の旋回しながら外側の砲身から仰角が上がる、という動きを再現できる優れものではあるのだが、 残念ながら封入されていたコントロールユニットは初期設定がキチンと出ておらず、どう頑張っても各砲が完全には揃わない。本キットの数少ない不満点。
艦橋付近側面アップ。設定図レベルのディテール+αは再現している。スケールモデルとしての絶対的なディテール密度としては 少々物足りない気もしなくもないが、宇宙戦艦に通常の艦船模型のような手摺を始めとする細かいディテールを追加するのも不自然ということで特に追加加工はしていない。
形状が大幅に変わった後部甲板回り。上部格納庫から(翼端を折れば)そのままコスモゼロが発進することが出来るだけの出口面積を確保。またキットのままでは第三主砲 後部からのルート(文章では何と表現したら良いのでしょう?)で甲板からコスモゼロが上がってきた際に第三主砲と干渉してしまうので、カタパルト位置もキットのものより少し 艦尾側に移動。
キットにはコスモゼロの他にブラックタイガーとコスモタイガーが各3機付属。ただこれらは設定スケール通りに作るとヤマトと比較して大きさの嘘が如実に分ってしまうためか、 元々1/500のサイズで再現されている。共にオリジナルでなく、ほぼプレイステーション版そのままのデザイン。ブラックタイガーの方は塗り分けが猛烈に大変。
艦長室、第一、第二艦橋にはキットに付属のフィギュアを1/500に改造したものなどを配置。殆ど見えないが艦長室の内装、ベット横の本棚、枕元の写真なども再現。
それぞれキットの電飾ギミックにより点灯。キットに付属のLEDは橙色であったのだが、白色LEDに変更。艦長室は奥側の壁そのものが導光材となっていて、第一艦橋用のLEDから明かりを取る 構造であったが、それでは壁自体が光ってしまいリアリティがないのでチップLEDを艦橋室天井に新設。基本的には『パート1』のラストシーンを再現しているので、第二艦橋にももっと大人数を 配置すればよかったか。
電飾時の艦橋背面。背面展望室はどう頑張っても天井部分にLEDを設置するのが不可能(天井がない)ので、キットのまま壁自体が光る構造のまま。
目立たないが、側面は開口ギミックを潰して出番がなくなった、本来の下部格納庫用照明の点滅LEDを流用して最大幅警告灯(勝手な設定)を再現。

完成後は殆ど見えない艦長室及び第一艦橋内部。キット付属のフィギュアと1/500用エッチングパーツを使用
艦尾ノズル回りの加工前後の比較。側舷からノズルへの繋がりが自然になっているのが分るでしょうか。
別アングルから。後部甲板形状の違いも分る。
ノズル部分の側面視比較。ノズルは両端を再利用してそれを半ば強引に接着、中間部分はパテによる盛った削ったをひたすら繰り返して形状出し。
'09年10月完成
091007掲載
110531修正

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