国鉄72系


戦時中に年に投入された戦時設計型で、今日まで続く全長20m級4扉車の走りとなった63系と戦後それと同一思想で安全対策改良が改善されたて製造された系列。 Bトレインとしては後者の狭義の72系系列として製品化。ただし実際の運用では旧63系由来の改造車系列や更に類似系列からの改造編入車も混じっており、 分類や形態が極めて複雑。大阪環状線では(不完全)環状運転開通時から約半年間のみ運行されその後新性能系列の101系に完全に置き換えられた。
極めて形態のバラエティと変化が激しい上この頃の関西方面の編成情報は少ないが、編成記録がある編成写真を参考に1961年当時編成を改造製作。

72系BANDAI B-train改造
知り得る限り唯一編成情報が入手できた『鉄道ピクトリアル』N0.819に写真が掲載されている大阪環状線開業初日の西九条発内回り一番列車の編成を再現。
編成の反対側。全六両編成でそのうち五両がパンタグラフ搭載車、四両が制御車という新系列車では見られない編成。
先頭クハ79128。形態から関西地区初期配備車ではなく関東地区で運行灯幕が3桁化(製品はこの状態)がなされ前面サボも箱に差し込むタイプに改造された後に転入された車両と思われる。中間車にボーナスとして含まれている原形前面パーツの配管、ワイパーなどを削り取りサボ受を追加。
これ以降は細部は写真で確認困難だが、二両目が最も大改造だったモハ72963。新製金属製車体中間車。金属製車体のものは先頭車しか製品化されていないため後述の通り原形のパーツを元に製作。
三両目モハ72114。恐らく一般的な原形中間車。各車大幅な改造をしているので全て再塗装。屋根上は製品は単色だったので塗分け再塗装。
四両目クモハ73073。恐らく標準的な関西地区のクハ73。続く二両と同形態だが前面パーツが不足していたため製品のクハ79用前面から大改造。
形態としては前後と同じ五両目クモハ73106。
最後尾クモハ73043。中間車ボーナスパーツ前面をベースに運行灯窓の二桁化、ワイパー撤去、ジャンパー栓受け周り加工など。
奥からクモハ73073、クモハ73043、クハ79128。なお初期製品は台車が板構造だった世代のため特にDT13型台車が大量に不足したため光硬化レジンで大量複製。
両先頭車比較。
新製金属製車体中間車のモハ72963用に側面妻面パーツの窓補強枠を削り取り扉のモールドを埋め込み(妻面も埋めるべきだった…)。一番大変だったのが両端から二番目のゴム製窓枠の戸袋窓へのR追加加工。
一番上が改造前の形態。窓は元の一番下以外の桟を削り中間に細切りメタルックを貼り付けて二段窓化。Rがある戸袋部分の窓は側面側と現物合わせでR付け加工。
前面形態。左上のクモハ73073用は中央と運転席窓がゴムサッシタイプからの改造。配管は真鍮線で追加しジャンパー栓受けは他のパーツから移植。右上のクハ79128用以外は運行灯窓のサイズを変更。この当時は運転席窓にワイパーがなかったので全ての前面で削り取り。
'25 07月完成
250807掲載

鉄道 

TK Model Factory